2010年1月アーカイブ
85ccモトクロッサー国産4メーカーとKTMに対応したチャンバーとサイレンサーを製作し、供給して参りましたが、現在のラインナップは以下のとおりです。
ホンダCR85 チャンバー サイレンサー 04以前、05~モデル
ヤマハYZ85 チャンバー サイレンサー 02~モデル
カワサキKX85 チャンバー サイレンサー 05~モデル
KTM85SX チャンバー サイレンサー 06~モデル
主なレース戦歴
CR85 04,05キッズスーパークロスチャンピオン
CR85、YZ85、KTM85SX 全日本レディースで優勝あり
価格4メーカー共通
チャンバー ¥18000
サイレンサー(MFJ対応) ¥12000税込み 送料別途
全機種受注生産です。納期はお問い合わせください。
そのお客さんは始め電話で場所を確認してからスポーツカー(ロータス)に乗って現れました。
怪しげな工場の下見をしてから注文しようと考えたそうです。
以前、別の業者に品物を注文したがトラブルになってしまい信用できなくなったらしく、製作を依頼するとき慎重にならざるを得なくなったそうです。
それなら大丈夫、信念の仕事をやり通す弊社を選んだあなたは大正解。
必ずや満足させてあげられるでしょう。
最初、装着されていたチャンバーも社外品だったのですが年式も古く錆びている上に素人のような溶接が割れてしまって何度も下手な補修を重ねた痕が見られました。
もちろん修理ではなく新品製作で排気漏れも解消、パワーモリモリのチャンバーがついたRD400がロータスのおじさんの通勤車として走り続けているそうです。
ホンダCRM250は88年に1型として発売開始されました。
94年には3型としてフルモデルチェンジを経て97年からARとして最終型となりました。同車種のチャンバー、サイレンサーのラインナップは3型(RR)とARの2タイプになります。
取り付け寸法が若干違いますので年式を指定していただければ製作可能です。1型と2型はワンオフ扱いになりますので、車体お持込みに限り対応させていただきます。
チャンバーのスペックは2000年CR250Rの寸法でCRMの車体に合わせて取り回ししました。
従いましてノーマルよりレーサーよりのエンジン特性となります。
表面処理はチャンバーがスチールの未塗装とクロームめっきのどちらか選択になります。
サイレンサーはオールアルミ、バフ仕上げが標準です。
価格
チャンバー(スチール)¥24000
クロームめっきは+¥15000
代表者: |
工藤 厚 | |
設 立: |
1995年 | |
所在地: |
埼玉県鶴ヶ島市三ツ木383-35 | |
電 話: |
049-271-4898 | |
FAX: |
049-271-4898 | |
E-mail: |
ex117@precious-factory.com | |
休 日: |
不定休 レース開催日 | |
業務内容: |
●2st チャンバー/サイレンサー、4st エキパイ/サイレンサー 製作 ●フレーム改修(エンジン換装、形状変更、補強等) ●チャンバー、サイレンサーの亀裂、凹み等の修理、補強 ●サスペンションオーバーホール(F,R) ●エンジンオーバーホール(クランクシャフト、ミッション、各ベアリング、4stシリンダーヘッド、ケース類等の亀裂修理) ●アルミレーシングスタンド製作 ●各種治具、カラー、ブラケット製作、機械加工(旋盤、フライス)、TIG溶接(鉄、アルミ、ステンレス等の各素材)、パイプ手曲げ(各種素材、手曲げ) |
2010年明けましておめでとうございます。
今日から新規にブログスタートでございます。
私たち2輪業界は冬の時代を向かえ大変厳しい状況にあると思います。
国が大きな借金を抱え、政治家も効果的な政策を打ち出せない今
どのようにして厳しい時代を乗り越え、安心で豊かな未来を求めて進んでいくか
私たち個人個人の頑張りに掛かっているのではないでしょうか。
どんな困難も絶対に諦めない不屈の精神で仕事に遊びに取り組んでいく所存であります。
当ブログではそんなプレシャスファクトリーの奮闘ぶりがなるべくわかるように更新していくつもりです。
既にエンジンはスタートしております。
あとはアクセル吹かして突っ走るだけです。
【サイドビュー】
コンセプトは、買ってきたものは(メーカー純正品以外は)極力使わない。自分で手間をかけた部分だけがオリジナルなのだ。
新品のホイールをばらして、リムはアルマイトにハブは塗装で足回りを引き締めて魅せる。
エンジンも下ろしてフレームやリヤサスも塗装する。
やはり、うちのレーサーは黒が純正のカラーだろう。
しかし、プラスチックパーツは本職のデザイナーが作った純正のままがいい。
実は黒と赤の色のコーディネートが最強の色相なのだ。
余計な飾りも不要、ノンスポンサーを強調することが、オリジナルの意気込みを表現する。
要するに、人にやってもらったことに対してあまり価値観を見出していなくて 自分で手間をかけた部分にマシンいじりのロマンを感じているわけだ。
【サイドカバーはずし】
チタンニウムのエキパイは去年から使用している物でエンジン特性が気に入っているので再使用した。
焼け色が変わっていくのも楽しみの一つ。
全体が焼けたら、サンドペーパーで磨いて何度でも新しい焼け色を楽しめる。
一見ノーマル風のサイレンサーは中身とエンドパイプがオリジナルのものに取り換えてある。
シングルのエキゾーストをデュアルに作り変える試みだが、排気音とパワーの出方を変更する目的だ。
アルミのブレーキとチェンジペダルは他機種の純正部品で流用しただけ。
フロントエンジンハンガーはノーマルの高張力鋼板から超ジュラルミンの削り出しに取り換えてある。
【リアフォーク・スプロケット】
150R最大の欠点であるリヤフォークの強度不足を対策した補強リヤフォーク。
7Nー01材で曲げ応力が最大になる箇所の断面積を30%増して対応している。
町工場はメーカー任せにする必要はないのだ。
一見スペシャルのスプロケットはノーマルベースで112個の穴空けをして軽量化した。
ノーマルはなんと、820gも重量があるのだが、570gまで落とした。
しかし、タロンのアルミは270gしかないので2倍の重量だ。(残念)
但し、耐久性は3倍くらい期待できるので、コストパフォーマンスで断然勝っているはずだ。
テスト中の新型構造はマフラー内部で二股に分岐させ、2本のパンチングパイプを通って排気され
る。
ノーマルの開口面積と同等の2つ穴にした場合、約1dB排気音が上がることが分かった。
排気を2列にすることで排気ガスの流速があがるためと思われる。
これがパワー的に有利だということを示しているのだが、あとは、パイプ径の調整をすれば音量のコントロールも可能だ。
とにかく、いつも同じマシンに乗っていたのでは、ライディングそのものの情熱が冷めていってしまうので 常に新しい試みと、ベストコンディションを保つメンテナンスを怠らないことがモトクロスを長く楽しむ秘訣ではないかと思う。
2スト車の車体に4ストエンジンのスワッピング(換装)は何度もやってきた。 しかし今回のスワッピングは今までのとはわけが違う。
これまでのエンジンは旧式の空冷2バルブであったのに対し、これは新型の水冷4バルブだ。 おそらく日本で初めての組み合わせだろう。前後サスペンションはホワイトパワー。リヤはリンクレス。 ブレーキはフォーミュラの対向ピストン。国産には採用されないヨーロッパ製品が目を引く。 画像はエンジンのレイアウトを検討している様子でエンジン位置は決定したがフレームのパイプは繋がっていない。高くなったキャブレターにあわせたエアクリーナーの変更、シリンダーヘッドをかわしたガソリンタンク製作、フレーム中通しの専用エキゾーストパイプetc.難題山積みである。 おそらく実走できるのは夏頃だろう。
この製作計画を聞いて殆どの人は無意味だとか、改造しないでそのまま乗るのが一番いいとか思われるだろう。 実は製作を担当している自分自身も同様に思っていたのだが、製作を諦めさせる説得をしながら、自分の気持ちが完成させて走らせてみたい方向に変化していった。
これを無意味なことと思う人は、マシン選びにどれ程の理由があるだろう。 メーカーのイメージであったりレースで上位を走る機種であったり、バイク店との付き合いであったり。いずれにしても明確な根拠は存在しないはずである。しかも、高額な支払いをして手に入れたマシーンも翌年にはあっさりモデルチェンジされて旧式になってしまう。本当に乗りたいものを決める手段が完全にメーカー任せになっていて、お客さんは踊らされている状態だ。そんな宛がわれたような選択肢では、ただ流行にながされて、他人の真似しかしない日本人の一員になってしまう。
他人と違う方式を試みる精神がこの車両の製作に現れているではないか。 これが完成して走っている姿をみて、どんな乗り味なのか興味を持つ人は多いだろう。しかしその答えは作った者、乗った者にしかわからない領域だ。
無意味だと思う人には一生わからない答えだろう。 そしてこの製作を実現する手段に弊社を選んだ依頼者に満足していただくために腕を振るわなければならない。
1963年3月 |
愛媛県生まれ うさぎ年 魚座 血液型RH+O | |
1983年3月 |
国立新居浜工業高等専門学校 金属工学科 卒業 (金属製錬、冶金学、鉄鋼、非鉄、材料力学等を学ぶ) | |
1983年4月 |
本田技研工業(株)入社 モトクロッサー、四輪バギー等の強度測定、試験を経て二輪(強度関係)、四輪(新機種、量産)において、金属部品の材料関係の見極めを行う。二輪時代は社内クラブ「狭山レーシングチーム」にてモトクロス活動を経験(関東選手権・1984年?国際B級昇格、以後1988年まで在籍) | |
1991年12月 |
本田技研工業(株)退社 | |
1995年 |
プレシャスファクトリー設立 2st車用チャンバー製作を開始(オンロード/オフロード/MXer) |
「実用価値の上に、芸術的価値をあわせ備えたとき、初めて完全な商品となる。技術者は科学者の知恵と芸術家の感覚とをあわせ持たなければならない。 」
ここで紹介する製作物 (PRODUCT) はそんな理念の元に追求されたものばかりです。 これら製品の殆どは依頼主のためだけに作られたものですからラインナップしたものは僅かです。
自ら所有したマシンか身近なマシン提供があった場合のみマフラー試作して実走テストを経てラインナップしています。
急な製作依頼、難易度の高い修理等、時間を要することがありますので問い合わせ願います。
MXDemoDay2010 に弊社も出展することにしました。
場所はMX408駐車場
事前申し込みで体感試乗できるイベントです。
弊社ブースでは2ストレーサーでは最もメジャーになったYZ85のチャンバーと
広い層に支持されるCRF150Rのマフラーを
どちらも弊社オリジナル製作で用意させていただきました。
是非、現品を手に取ったり、試着試乗などされてみたら如何かと思います。
他にも販売店では扱っていないオリジナルのパーツ?など陳列しておりますので覘いていただきたいです。
そして、サプライズ展示としまして
某有名レーサーの乗った車両(2台予定)と
ガソリンリターン付アルミタンク仕様のCRF150Rを揃えてお待ち申しあげます。
オートバイでどのように欲求を満たしていくかを形にして表した出展を目指したいと思っております。
本田社員時代、担当していた部品の中に、排気ガスを浄化する装置としてコンバーターASSYがありました。そのコンバーターの中にキャタライザー(触媒)が入っており、キャタライザーの図面の材質欄に「PRECIOUS METAL(貴金属)」が記載されていました。私の仕事は、必要な品物を1個から作ることです。
どんな工業製品でも製作を依頼した場合、通常は1品、または少量生産だと莫大な費用が発生します。一般市場に出回っている商品は、大量生産することによって単価を下げています。これらの製造にはCNC加工機や大型プレス、レーザー加工機、その他、数千万?数億円の設備と専門のオペレーターが必要です。従って、個人のお客様が欲しいものを一個だけ注文しようとしても、受け付けてくれる企業はありえません。
しかし、企業が受け付けない依頼にも対応する工場があるとしたら、それは貴重な工場(PRECIOUS FACTORY)ということでしょう。。
TEL 049-271-4898