ダウンからアップに変更

CIMG0367.JPG

NSR50のロードレーサーが今回の議題。

GPmonoでレースをされているナオキさんの練習車ですが、ミニバイクは転倒も多いそうでダウンチャンバーだと、サイレンサーは路面に擦ってしまうため

サイレンサーをリヤカウルの中を通す、センター出しに改造するためチャンバーをアップタイプに変更してフレームの中を通すレイアウトに作り変えるというもの。

 

 

CIMG0369.JPG

チャンバーを作るとき、最初にやることは元になるチャンバーの寸法を測ってストレート図に書き直すことです。

写真の上側は元のチャンバー

下側はストレート図に基づいて作られた模型

円盤はパイプの内径を表し、軸芯の棒はパイプの長さを表します。

この模型を曲げて車体に取り回すレイアウトを検討します。

 

 

CIMG0370.JPG

このようにエンジンやフレームとの隙間を確認しながら形状を決めていきます。

同じものは二度と作りません。この車両だけのためのワンオフ製作です。

このあとアンダーカウルやキャブレターの燃料ホースなどに当たらないようにクネクネと複雑なカーブを描いて、狭いフレームの隙間にチャンバーが収まっていきます。

明日は模型の形状に合わせてパイプを成型していきます。

 

CIMG0371.JPG

成型されたパイプを接合しました。

模型のカーブに似ていますが、車体がアップチャンバーを想定して設計されていないために取り回しはミリ単位でフレームをかわすシビアなものになりました。

アンダーカウル装着のため、フレームギリギリに寄せないと、グラスファイバーのカウルを溶かしてしまうことになります。

明日はラジエターのマウントとセンター出しサイレンサーのフィッティングを行います。

 

CIMG0372.JPG

車体に装着してみるとわかりますが、左側は燃料コックがあり、テールパイプが燃料ホースを避けるのが困難です。従ってキャブレターの右通しでテールパイプを取り回します。リヤショックの脇スレスレを通ってシートカウル下のサイレンサーへ繋がります。

レイアウト上、仕方ないですがテールパイプが長くなってしまいますので、排気抵抗になるかもしれません。その場合はサイレンサーの位置をシートレール下の方へ移設して調整すればよいでしょう。

CIMG0374.JPG

このシートカウルは真上にスリットが入っていて、センター出しマフラーを想定したデザインになっています。

できれば、このフォルムのまま行ってもらいたいですね。

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.precious-factory.com/mt4/mt-tb.cgi/176

コメントする