エキパイの凹み、熱影響のためか外側が延びて潰れたように変形しています。
曲げるときは、パイプの断面積がなるべく変わらないように注意して作りますが、激しく走行しているうちにダメージを受けてしまいます。
こういう状態のエキパイを修理するのに、チャンバーのように蓋をして圧力を掛けようとしても元通りにはなりません。
スッキリ直すためにダメージを受けた部分を取り換えます。
メーカーによって特殊なサイズのパイプを使用している場合があり、パイプが入手困難で修理断念していただくこともありますが、
これはφ31.8でパイプの在庫がありましたので、直ぐに曲げました。
パイプベンダーという高価な設備はありません。万力とバーナーを使って手曲げによるものですが、内側40Rで潰れないように180°曲げて素材を作ります。
パイプのサイズが大きくなるにつれて曲げられる最小Rが大きくなっていきますので、車種によっては難しいものもあるでしょう。
潰れたパイプは切除して新しいものに取り換えて溶接しました。
チタンパイプは材料代が高価で3万円くらい材料購入してエキパイ3台分が作れる程度です。
ダメージの無い部分を再使用することで、新品の半分以下のコストで修理することが可能となります。
勿論、予算に余裕がある人は新品購入された方が経済の活性化に繋がると思いますが、修理代を節約して、もっと有効なことにお金を使うことができるということです。
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