左サイドビュー、フロントの駆動系をカバーするアルミのパネルは板金物。
ラジエターはフロントのチェーンを避けるように外側にオフセットされてアルミのパネルと結合されています。
左足のホールド性は思ったより悪くなく広い面でブーツを支持する感じです。
キャブの調整は、カバーの後ろの窓からなんとかできますが、少しやりずらい程度です。
ゼッケンは肉、ではなく2駆ということで。
トレールモデルらしくバッテリーレスですがエンジン始動すればヘッドライトも点灯します。
フロントホイール上部のドライブシャフトとフロントフォークが干渉しないように幅広の三つ又を作成し、フロントのチェーンラインも確保されています。
タイヤは18インチのリヤ用を装着しています。
フロントフォークは88モデルCR125に交換されていますが、今回の試乗に際して点検をしなかったため、試乗は失敗に終わりました。
まず、固い路面で乗ってみましたが、明らかにフロントフォークが柔らかく、直ぐに底づいてしまうため、高速走行は断念しました。
前後輪に駆動力が発生するということは、後輪だけのトラクションより明らかにタイヤのグリップ力があります。ハイパワーなマシンで急加速した場合、リヤタイヤだけ空回りするわけですが、これは
一台のマシンを二つの駆動輪で運ぶわけですから、排気量以上に強烈な加速感を味わえます。
ウッドチップの山がありましたので登ってみました。
予想どおり簡単にのぼれます。フロントタイヤが引張り上げてくれる感覚で、助走なしでゆっくりでも上がれます。
降りるときもジャックナイフになりそうな勾配ですが、フロントタイヤが回ってくれるのでテクニックは不要です。
柔らかい路面を走るときは、このマシンの真価を発揮します。
フロントが抵抗にならないで引っ張って走ってくれることが、普通の2輪車ではとても味わえないことです。
問題のフロントフォークを直して、今度はフープスやジャンプの走破性も確認したいと思います。
フロントフォークを外すにはフロントの駆動系も外す必要があります。
錆び落としも兼ねて、全部外してみました。下から、ドライブスプロケットとフリーハブのセット。
中はフロントフォークへ接続するエクステンション。
上は等速ジョイントを介した動力伝達機構。これがステアリングを切りながら回転運動を伝える方式です。
フロントフォークを外すと不具合の原因が即座にわかりました。片側のスプリングが部品取りされていました。一本のフォークで走っていたわけです。
分解中にも問題が、等速ジョイントのホルダーがアウターチューブに圧入されていますが片方が全く抜けません。おそらく錆びて固着しているのでしょう。これを抜かないと、オイルシール交換も不可能です。仕方ないので切開して外すことにします。勿論、ホルダー新作する前提です。
段々レストアになってきました・・・
88CRのハードスプリングが残り2本で廃番になるところでしたが注文間に合いました。
コメントする