最近のもの忘れの激しさに自分が恐ろしくなります。50歳にしてこの状態では60代で完全にボケてしまうのではないかと思えます。
例えばこんなことがありました。ストーブに火をつけるライターをエアコンに向けてカチカチとスイッチ入れようとしたり、お昼にラーメン食べようと思って包丁でナルトを切って包丁とまな板を洗って、包丁を包丁立てにしまおうとしたらナルトが立っていたり。
または灯油を買いにいこうと思ってポリタンクをスクーターに積んで走りだしたのに、家のそばのGSを通り過ぎて次の交差点まで突っ走って気がついたり。
今、何をやろうとしているか、または1分前の行動が記憶に無かったり、かなり重症のもの忘れです。
そしてついに仕事上のもの忘れで大失敗を犯してしまいました。
このサイレンサー、材料支給で組み立てを頼まれたのですが
完成したつもりで梱包して荷物発送した後で、中に入れ忘れたものに気がついてやり直しするために依頼主に電話して返送してもらったばかりです。
中身のパンチングが後ろに抜けてこないためのストッパーを付け忘れたので、このまま納品したら、お客さんとこで問題が発覚するのではないかと思いました。
早速、溶接を剥離して分解する前に、パンチングを引き抜いておこうとしたのですが、意に反して抜けてきません。
差し込んであるだけなので、バーナーで炙ってアルミを膨らませておけば緩むだろうと思ったのですがビクともしません。
パイプを中に突っ込んで力任せにど突いていたら、アルミの方が負けてしまいました。
結局、改修しなくてもパンチングは抜けてこないということが分かりましたが、これは偶然の産物であり、自分の設計では抜け止めが必要なことに変わりはありません。
この凹んだアルミも修復して無駄にしたりはしません。余計な仕事が増えただけです。
しっかり溶接されたものを再使用できるように分解することは至難の業です。
切断したパイプの部分は寸法が足らなくなりますので廃却して新規に製作です。
やり直しするということは同じもの2回作るより労力が必要です。
往復の運送代も無駄になっていますし、もの忘れの恐ろしさを今更痛感するのであります。
同じ失敗を繰り返さないために、新たに巻いたパンチングにストッパーリングの取り付けを確認しました。
1個品物が増えていますが、追加で頼まれましたので工賃をいただかないで運送代の足しにしていただこうと思います。
あと少しで組み立て完了のところで夜10時を回ってしまいましたので、近所迷惑にならないように、続きは明日の朝ということにします。
翌朝組み立て完了しました。
全損になる可能性もありましたが材料の予備はないので、悪戦苦闘して改修しました。
アルミは柔らかいので溶接を剥がすときに歪んでしまうので、新品で作るより困難です。
私のもの忘れが原因で約束の納期も守れず、余計な運送の手配などしていただき、依頼者の方には大変申し訳なく思っています。
エンジンの組み立てなど、作業が決まっている場合は同じことを2回以上確認して締め忘れや未取り付けを防止できますが、初めてやる作業や方法が確立されていないことはミスが出る可能性が高いことを忘れないで今後の仕事に取り組んでいきたいと存じます。
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