DT125エンジン下ろし

空冷DT125ですが、同じ79年製YZ125スペックでチャンバー作った件の続き
試乗してみたら、一般道走行にはそぐわない高回転型のエンジン特性になってしまい中止を促したもののオーナーは自走で乗って帰ることに
エンジン寿命は短くなることは予想しましたがピストン溶けるまでは思いませんでした。
割と近距離だったため故障したDTを取りに行ったために、直るまで再び預かることになりました。
これを教訓に旧車の預かりはしない、やむを得ない場合でも自走で乗って帰る車両の改造はやらない、ということを肝に命じました。
不測の事態に責任が負えないからです。
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さーてエンジン下ろす段取りができました。

DT125は15、6歳ころの通学車両人気NO・1だったので高専の駐輪場にいっぱい停めてあったのです。
自分は持ってなかったですが時々借りて乗ったことがある程度です。
もちろんエンジンなんか触ったことありません。
まさか35年も経ってこのエンジンを直すことになろうとは夢にも思いませんでした。


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溶け落ちたピストンは少量の粉になっていましたが、そのまま放置するとクランクベアリング周りに問題が生じる可能性があります。分解洗浄して、ベアリングを手で回して抵抗が無いかどうか確認します。
アルミの粉は柔らかいですからリテーナーに噛みこんでロックすることはありませんが、異物として残っていると発熱の原因になりますのでしつこく洗浄して、手で回転を繰り返します。
部品にダメージは無いので支給されたベアリングとクランクシール以外は再使用です。


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今回のトラブルとは関係ないですが、シリンダーに傷がありますので0.5オーバーサイズのピストンに交換するためボーリングにだします。
80年代狭山レーシングのころからお世話になっている井上ボーリングさんへ持ち込みです。
当時は新品シリンダーを最初から0.5オーバーサイズにボアアップしていました。
認められた排気量アップでした。
会社終わってから井上ボーリングの工場入り口に依頼書とシリンダー、ピストンを置いておけば3日後くらいに出来上がっていたという迅速さでした。
最近はどうでしょう。

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