楕円断面のチャンバーは水圧による修理はできません。
楕円が丸くなろうとして横に広がってしまうためです。
プレス成形したバリをナメ付けした部分が圧力に耐えられず、水が洩れると思います。
修理依頼はメールに画像添付されたものだったので、断面形状が分からず判断できませんでしたが
現品確認して、無理だとわかったので
切開して板金する旨、お客さんに伝えて
切開することにしました。
切開は大きな凹み部分だけ切り取り
新しい鉄板を板金して
チャンバーの形状に合わせて
仮止めします。
注意点は
継ぎ目が段差にならないように
接合部の隙間は極力無くす
溶接で鉄板が歪むことを予測しながら
仮止め箇所は多い方が、本溶接がやり易くなるでしょう。
溶接棒を使って全周溶接します。
表面を少し肉盛りして、サンダーで研磨して
均します。
耐熱塗料でタッチアップすれば
修理痕は大体わからなくなったでしょう。
全体に腐食していて状態がよくなかったので美装ではなく、機能回復が目的の修理です。
世間は、もうすぐ10連休らしいですが
ウチは通常どおり業務の予定です。
バックオーダー多数残っていること、
先月畑の整備で10日間帰省したなどの理由で
5月連休は無しの予定です。
そうは言っても
一日くらい伊豆方面にツーリングに行くと思います。