Ninja150改KRR200は依頼者の情報によると200ccのボアアップキットを組んであるらしいです。
どうやらパワーアップを期待したと思うのですが、トルク感は増したはずです。
しかし、ノーマルの200ならクランクとコンロッドやピストンとの重量バランスを取って設計するはずです。
150用のクランクにボアアップで200ccに変更した場合、燃焼室の容積やポートタイミングを適性にしたとして、ピストンの重量アップ分、アンバランスになっていると思います。
その結果、150ノーマルより高回転の伸びが劣ってくる。そんな症状に感じられたと推察されます。
僕はノーマルと200の比較を行っていないのでインプレッションできないですが
当該車両に高回転仕様(おそらくサーキット向け)のチャンバーが付いてきており、それの試乗と
今回、トレール車KDX200のスペックで作ってみたチャンバーに取り替えての試乗を行いました。
これが高回転型、チタン製ですがメーカー不詳です。
150用は社外でいっぱい販売されているみたいです。
乗ってみましたが、以前乗った150ほど
低速が弱いわけでなく、3000rpmくらいでクラッチミートすれば、問題なく発進します。
半クラッチあてると猛ダッシュも可能です。
中速から上はフラットな吹け上がりで滑らかに回転上昇します。
そんまま1万rpmのレッドゾーンまで回りますが、そのあたりから加速が横ばいになって11000くらいまでが上限でした。
中速の加速感からレッドゾーンまでの特性は乗り易いと感じました。
200にしたら伸びが悪くなったと言われてましたが、公道走るのに十分な印象です。
これはKDX200スペックのチャンバー。
KRR200がKDX200と同じかは分かりませんが、手持ちのデータでは、これしかないので、この車体に取り付くようにレイアウトしました。
150用よりパイプが長いのでアンダーカウルに納めるのが、通常の取り回しでは難しいと思います。
試乗した結果は、ゼロスタートは同じくらい
3000rpmでクラッチミートで問題なし。
オフロード仕様なのか、中速
6000から9000rpmあたりのトルク感が上がった感じがします。
オーバーレブ特性は、先に乗ったチタンチャンバーより落ちます。
10000rpm付近で加速が鈍ってくるので、点火時期遅角かメインジェットワンランク上げる方向が合ってくると思いますが、これも一般道で全開にするのは危険な領域で十分だと思いました。
トレールスペックなのでサーキット仕様にはなりませんでしたが、中速トルクを使って早めのシフトアップを心掛ければ車速の乗りは速くなっていると思います。
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