アルミサイレンサー研磨前

日銀は金融緩和で80兆円が国債買取り上限のところ、制限なしに買い取るように決定しました。
国債を買い取るという行為は銀行券を印刷して政府の口座に振り込むということです。(金融素人なんで
違ってたらスミマセン)
お札を大量に増やすと貨幣の価値が下がりますね。それがインフレを生むわけですが、労働者の給料が変わらないで(不況で下がると思いますが)貨幣価値が下落なら物価が上がるに等しくなります。
商品の値上げなしに原材料の価格が上げっていくので、私のような製造業にとっては明るくないですね。10万円給付よりはるかに大きい金額の損失が出ると予想しています。
(休業要請よりはマシと捉える)
だから給付金の出し方に反対です。

サイレンサーの中身はどうなっているでしょう。完成図しかお見せしてないので
途中工程は秘密でないので、参考までに公開します。

IMG_0635.JPG

サイレンサーエンドはビレットです。

丸棒からオーバル形状に削って
裏返して中グリもこのとおりです。

強度が必要な部分なので
板物より肉厚に加工する目的です。









IMG_0636.JPG

板金して作ったエンドパイプと丁度いいキツさではまるように寸法を調節しています。

分解組立てのしやすさと気密性を両立させた形です。










IMG_0639.JPG

ポジショナーで固定して本溶接します。

ターンテーブルを傾けているのは
溶接作業者の体型に合わせて床に腰かけた高さで無理のない溶接姿勢を保つためです。










IMG_0641.JPG

インナーパイプをアルミ化するには板厚を厚くしないと強度的に問題があります。

そのためインナーパイプはステンレスの
パンチングメタルを巻いて溶接します。

実は穴空きの0.8mmステンレス板を突合せ溶接するのが一番嫌いです。

気を付けて溶接しないと酸化クロムになったり、溶けすぎて穴が広がったりで、難しいのです。
これはまあまあ上手くいきました。


IMG_0642.JPGエンドパイプは研磨して溶接ビード消してしまいます。

見えなくなる部分ですが均一に溶接することに努めます。

その他はバフ研磨で艶出しています。









IMG_0643.JPG

これはRMX250S用のマウントステーですが
ノーマルのグロメットを使いますので
特殊な形状のステーです。

中々手間が掛かりますが最後の溶接個所なので集中力をきらさないようにしています。







IMG_0644.JPG


このサイレンサーまで4月中に完了する予定でしたので
日曜も休まず進めてきたおかげで間に合いました。

明日出荷です。







5月は製作業務以外の仕事が多くて、かなり中断すると思います。(近況は追々公開予定です)

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