コロナ禍の影響ではないと思いますが、4月のマフラー関係注文数が例年より多いです。
全部完成するまで2か月以上かかりますので、GW中ですが休まず仕事です。
この車体を見て車種を当てられる人は
オフロードバイク・エンスーですね。
車体は2世代前のCRF450Rで
エンジンはCRM250ARに換装されています。
このアッセンブリーには関わっておりませんので説明はいたしません。
ただこれにフィットできるチャンバーがないので、ワンオフ製作してほしいという依頼です。
ではCRM250AR改チャンバーの作り方をダイジェストでお見せします。
CRM250R用のパイプを作ります。
取り回し可能かどうか、これを使ってレイアウト検討します。
私の憶測ですが、このままのカーブで取り付くのではないかと思います。
違っていれば作り直せばいいのです。
フランジはオーナーさんが取り付けたものがありましたので、
これに合わせて口元設計しました。
D断面のOリングはCR250Rの最終型と思います。
付属部品は廃番になってない純正部品がいいでしょう。
エキパイは口元から先に位置決めしていきます。
ガムテープでパイプの接合位置を決めてから溶接していきます。
パイプを取回す最終段階は
サイレンサーのジョイントとテールパイプの位置を合わせることです。
この車体にはCR250RのUSサイレンサーが取り付いているので、それに合わせてテールパイプの位置を決めます。
サイレンサージョイントは振動で広がってしまうので、テールパイプ側を2重にしてバックアップしています。
CRFのフレームなので、サイレンサーのフロント・マウントがサブフレーム下側にあります。
ラバーマウント・ステーはCRM250用のままです。
ミドルマウント・ステーも取り付き
チャンバーの製作はこれで完了ですが
ラインナップ品のチャンバーを流用しているため隙間関係はギリギリになってしまいました。
ラジエターシュラウドの下とオイルポンプ・カバーの上が1mmも空いていません。
走行に支障ないと思いますが十分な隙間を持たせるためには専用のデザインが必要でしょう。
レーサーならRCバルブ付きCR250エンジンがいいと思いますが、これはトレールモデルCRM250だということを考えると
もし2ストモデルの生産が続行されていたならこのようなニューモデルになっていたかもしれないという架空のマシンを、このオーナーさんが作ったと言えるでしょう。
コメントする