弘法大師縁の地へ赴く夏

今年も難儀な時期がやってまいりました。
片道850キロも自走して炎天下の中、実家と畑の草刈りという苦行です。
しかし苦行ばかりでは人生楽しくありません。
今回は普段行けないところへ行って英気を養いましたよ。

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6月初旬に行って綺麗にしたはずなのに
梅雨の時期を経て、こんなに雑草が茂っていました。

家の前およそ60平米、どんだけ時間かかるだろう。

これをやっつけないと次へ進みません。







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これはめずらしい、畑の前の古民家ですが
6月に来たときは確かに瓦の屋根がありました。

近所の人に聞くと、僕が来る1週間前に崩落したとのこと。

推定築100年、僕が子供のころは人住んでたのに、あれから40余年で家というものはこういう姿になるのだなと感心しました。

1週間前の夜中、「ドスン」という音と共に一気に落ちたそうです。(見たかったなー)




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家の前刈り終わりました。(写真撮り忘れ)

翌日楽しみにしていた、金刀比羅宮参りに。
江戸時代から一生に一度は行っとくべき場所として、お伊勢参りと金刀比羅参りがありました。

実は四国人なのに、こんぴらさん行ったことないのはオカシイだろうと思ってこの機会に行ってみました。

弘法大師生誕の地は善通寺、土讃線で隣の駅「琴平」がこんぴらさん参道の最寄りになりますが、
なんと、うどん店発祥の地が琴平ということです。
しかも弘法大師が中国の唐からうどんの製法を持ち帰り伝授したというから、琴平こそがうどんの本場であろう。
うどん好きの僕としましては、この参道に連ねた由緒あるうどんを食するに違いありません。
金刀比羅宮の往復3時間くらいかかりますので行きと帰りで2回いただきました。(食レポ必要ないですね、香川県では美味しいのが当たり前ですから)


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金刀比羅神社は海運の安全祈願する神社です。当然の如く今治造船からの奉納プロペラ

自動車5千台を運ぶ運搬船に使用するサイズのプロペラで
高さ6m、重さ19.2トンと書かれています。

ディスカバリーchでイギリス・サウザンプトンから地中海航路で横浜に運行される巨大コンテナ船の番組がありましたが(スエズ運河通行料1億円、コンテナ積み込みクレーン作業1回一万円)
パナマ船籍のコンテナ船の船長は愛媛県出身の一等航海士で、船長室には金刀比羅宮の神棚が祀られていて、世界を又にかけたた仕事場にも、ここのお守りが不可欠であることを知りました。

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長い石段が続く参道の途中に
書院という建物があり

18世紀の日本画家「円山応挙」の作品が展示されているようです。

急いでいたので、今度来たときにゆっくり拝見します。

襖のことをスライディング・ペーパー・ドアと
英訳するのか、ふむふむ。
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金刀比羅宮本殿に着きました。

ここまでの参道、石段の数が785段
この後、奥社まで583段
合計1368段の石段と登り勾配の続く坂道です。

この日気温35度
全ての参拝者が汗だくのサウナ状態
僕としましては
前日の刈払いで腰痛気味になっていたので
背中の筋肉を緩める運動のつもりでしたが
次回来るとき真夏はやめときます。


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標高250Mだったかな、こんな高くて険しい
場所にこれだけ大きな建造物と繊細な木堀の彫刻が作られたことに圧倒されながら

やはり、こういうところに目がいってしまいます。
太い柱をカバーするブロンズの鋳物
創建当時のものでしょうか、
原材料は当然、新居浜の別子銅山から採掘されたものに違いない。
それにしても見事な鋳物細工です。

西日本の神社仏閣の屋根に葺かれた銅板は別子銅山で採掘精錬された延べ板を原料にしたものです。

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急勾配に石段を施された理由が分かりました。
誰でも分かることかもしれませんが
参道は山の急斜面を削って作ったものです。
木を抜いてしまったら軟弱な砂山です。
雨がふったら、たちまち浸食されたり
土砂崩れにもなる危険な地形です。

石段で固めることによって坂道の崩壊を防ぐ目的だと思います。
だから石段はしんどいと思わず
ありがたく踏みしめて登り下りするのがよいでしょう。

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ようやく奥社に着きました。

僕の足で参道入り口から2時間です。
下りる方は2倍くらいの速度で1時間。

うどん食べて、帰りの電車の時間を気にしてましたが、大体所要時間と疲労度がわかりましたので
次回くるときは予定が立て易くなりました。



さて、背中の固さもほぐれてきたので
明日から畑の草刈りです。


弘法大師縁の地へ赴く夏 パート2へ続く



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