ウォーターポンプカバーの損傷が激しく修理不可能なので、新造して取り付けることにしました。
KR250は80年ころのワークスマシンなので純正部品というものが存在しないのです。
本来は鋳造品なので少量生産なら
ロストワックス製法で作りたいところですが
予算に限りがあると思うので
可能な限り安価な方法を採らせていただきました。
アルミの丸棒を素材に旋盤とフライスで削り出したものです。
要はポンプの機能が回復すればいいだけなので、ケースカバーに取り付きさえすればいいシンプルな設計にしました。
この個体は日本に輸入されてから、この問題でエンジンをかけてないと思われるので
動かすことが先決のことだと聞きましたので。
ハウジングの部分も素人ながら、このように加工してあります。
ポンプの能力云々を語る以前の問題で
取り換えるパーツがないのですから、仕方ありません。
まあ、これで水は回ると思いますよ。
余談ですが、ポンプシャフトの駆動は2番(後方)のクランク軸から伝達されています。
2番クランクは正転(前回り)してギヤを介して、インペラを上から見て半時計回りに回転させます。
冷却水はラジエター下からポンプ中央に流れ込み、羽根車の遠心力でポンプ外側の出口へ押し上げられ、シリンダーヘッドを冷却してラジエター上部へ上がって、ラジエターコア内を降りてくる。
で、よろしいですね。
ケースやエルボーも取り付けでき、インペラも問題なく回るので、これは完了です。
明日はチャンバーのサイレンサー部分の改修に取り掛かります。
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