2020年11月アーカイブ

今年のクラブマンMXはコロナ禍のため4,5月の大会が中止され、代替大会のため12月に1戦残っています。僕は活動休止しておりましたが10月から復帰して最終戦もエントリーの予定です。
今年中の予定で150用マフラーを更新することにしていたのですが、なんと最終レースに間に合いそうな感じです。
モトクロスは高齢化による体力低下を防止するためであり、若手のレーサーと違い、レース結果は練習の成果を見る意味でしかありません。それと同時に自分で作った快音が響かせられるかどうかが重要なファクターなので
マフラー作ったら効果確認するために走らせます。

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里帰りから戻って、仕入れておいた材料でコツコツと作り始め、サイレンサー本体の加工が終わりました。

来週、注文してあるマウントステーのレーザー加工とグラスウールが入荷すれば溶接、組み立てして完成となります。


ウイークデーに事前練習行って、詳細はその後に投稿します。




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騒音対策にスパークアレスター付きです。

もちろん外せますけど、間違いなく騒音オーバーになると思いますので
この仕様で計測して、パワーフィーリングの兼ね合いで決めたいと思います。


実際は来週一回しか日程がとれないので
このままになるでしょう。

重量はグラスウールとマウントステーなしで
800gです。クラス最軽量かもしれません。
チタンはアルミより比重が高いですが強度があるので板厚を薄くして軽さと強度をだせるのです。
欠点といえば材料代が高価なことくらいです。

実家と畑の草刈りの時期がきたのですが、14、15日がHSR九州でモトクロスのGPが開催されるということでついでに観戦する計画を立てました。
HSRは現役時代、最後の全日本遠征した場所でした。メカニックでは2回行った限り、それらは埼玉県からの移動だったわけですが、実家のある愛媛県から九州は行ったことが無かったので初めてのルートになります。

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金曜日移動で小松町の実家に泊まり、
土曜の朝、松山道の小松ICから乗って伊予ICで降りる。

お気に入りの伊予灘沿いのワインディングを走るためです。

こんなに天気がよく、温かいのだからGP観戦でなくオートバイツーリングにしておけばよかったかな。
来年こそはオンロードバイク積んで来ようと思いました。

ここは3年前に通った、元1番海に近い駅、予讃線「下灘」の手前になります。
見通しがよく、舗装が綺麗なワインディングが40キロほど続きます。
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愛媛側の目的地は佐田岬の三崎港ですが
途中、伊方原発に立ち寄ってみます。
前回は雨だったので、快晴で原発を眺めることができました。

土曜の朝なので作業員の姿も見えず、静寂に包まれた原子炉と海と山の絶景がクロスオーバーしています。

こういう立地でないと原発建設は許されないのだろうな。
険しい地形のため道路や構造物の建設が困難で、何を造るにもカネが掛かる。
四国電力と国の力で住民の生活を支えるという名目の下、実現したに違いない。

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九四国道フェリー 三崎発ー佐賀関
航行時間70分、九州への最短ルートです。
陸路だとしまなみ海道で瀬戸内海渡って、山陽道を山口県経由になりますから大幅短縮です。

佐田岬灯台を海側から見れる珍しい景色です。
灯台までは陸路で行ったことがあります。
四国最西端の場所を海から陸から両方見ることができました。



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佐賀関から熊本はR57がメインルートです。
高速道路はないので130キロ、2時間30分で着きます。

埼玉からMX408行くくらいの距離間ですね。(近い!)
里帰り→HSRが今後定例になるかもしれません。

しかしこのロケーション、アメリカのナショナル・コースを彷彿させる広さ。
普段、オレたちがやっているモトクロスとは質が違う感じがする。うらやましい!


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フィニッシュジャンプの形は昔のまま。

ライダーたちは次のコーナーに向けて思い思いのフォームで飛んでいきます。
滞空時間の長いジャンプがたくさんあるコースです。

そして連続ジャンプは基本的に長いストレートに設けられているのでスピードを保ったまま上下の動きがあるのが特徴です。




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IA2ヒート1決勝のスタート。

レース内容の批評をするつもりは、さらさらありませんが、トップライダーはどのように走っているのか、ひたすら観察するだけです。

今度、ああしよう、こうしよう、と思いを馳せるのに観戦は役に立つのです。







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さて、夜のフェリーに乗って一般道だけで11時ころには実家に到着できました。

8月に綺麗にした庭ですが、また雑草が生えています。
夏場ほどの勢いではないので1日くらいで片付きました。

山の方も丸一日草刈りしましたが
柿の収穫の時期で、畑入り口の道に枝が低く垂れこめていて
キャラバンが入れそうになかったので
コース整備は次回にしておきます。



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はい、刈り払いと整地できました。

冬場はこの状態を保つことができるでしょう。

明日は柿の収穫をして帰り支度かな。
前半九州へ行ってしまったので
四国はどこへも行かないことにします。

来年こそは高知方面へツーリングしようと決意しました。




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帰る途中でお預かりしてきた車両も積み込んで帰り支度です。

明日は週末発送予定の仕事を片付けなければなりませんので
寄り道なしで埼玉へ戻ります。







来週はオフビで全日本MX最終戦ですね。


自動車の排ガス浄化装置、部品名はコンバーターといい排気管の途中に取り付けられます。
コンバーターはユタカ技研でアッセンブリーされますが、シールマットやステンメッシュで保護されて、ステンレス製の容器でカバーした部品です。
その中に排気ガスを浄化する触媒が入っていて、部品名をキャタリストとよびます。
当然キャタリストも設計された図面に基づいて製造されます。
しかし、機械部品の図面とは様子の異なる内容のキャタリストはハニカム構造のセラミックス担体に貴金属が目付された図面が標記されているものですから、機械加工部品とは全く違う製法や品質管理をしなくてはなりません。

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探し物していたら引き出しの奥から出て
きました。ドイツのエンゲルハルド社での打ち合わせの時のスナップ

会議通知を回したのは、この中におられる、栃木第一設計ブロック(エンジン設計)
のチーフエンジニア
現地法人の人達と、製作所の鈴鹿と狭山、
ホンダUKのパーチャス・セクション(購買部)
日本エンゲルハルド(現NEケムキャット)
HIT(ホンダ・インターナショナル・トレーディング)

左から5人目、一番小さいのが私。
91年、28歳のころでした。


ハニカムセラミックスは粘土を特殊な金型で押し出して、ワイヤーで切断したものを焼成して作られた陶器です。日本ではNGK(日本ガイシ工業)が担当し、貴金属の目付けは日本エンゲルと三井金属の2社手配となります。
貴金属は白金(プラチナ)が主成分で希土類元素が花薬として添加されます。
貴金属を泥水のようなスラリーという溶液に混ぜて、ハニセラムをどぶ付け乾燥させたものがキャタリストになりますが、その製造条件や浄化性能も機種毎に全て図面で取り決めされているので厳密な製造管理を経て、組み立て工場に、発注された数量と納期を守って搬入されなければなりません。
4輪の生産台数ですから一日に何千個のロットで製造されるわけですから、ミスのないように設計者が関係部門に会議通知を回して招集したというわけです。
ちなみにコンバーターは自動車部品の中で単体としては最も高価な部品だということです。

昼ごろ英国ヒースロー空港を発ち独ハノーバー着、チーフエンジニアや日本人駐在員と落合い、
ベンツでアウトバーンを走ってエンゲルハルド社へ向かいました。
会議終了して夕方の飛行機でベルギーのブリュッセルへ向かいました。翌日のCGW(コーニング・グラス・ワーク社)で会議のためです。
その夜はパブでムール貝たべたり、小便小僧を見に行ったり異国情緒を味わい、ホテルへチェックイン。
部屋から国際電話でドイツのシュツットガルトのニコンに駐在している高専の同級生と談笑しました。

翌朝、車で移動中NATO(北大西洋条約機構)の前を通過しながら、意外と田舎風景を見ながら
ここがモトクロスを国技とする国なのかーと思いながらコーニング社へ付きました。
ここではプレッシャス・メタル(貴金属)の話題だったのでジョンソン・マッセイ(貴金属を調達する会社)
のキャリア・ウーマンから説明を受け、HITの日本人駐在員は英会話堪能でキャリア・ウーマンとマンツー・マンで打ち合わせ、何を言っているのかわからない私は後で訳していただく始末。
日本生産向けの貴金属調達は田中マッセイ(田中貴金属)TVコマーシャルで有名でした。

無事会議終了し、それぞれの国へ飛行機で戻るのですが、ホンダUKのリック・スミス(写真左端)が
「空港までワイフに送ってもらったので帰りの足がない、クドーサンの車に乗せてもらえないか」
快諾した私は、イギリス人を車で家まで送る素敵な経験と思って、ヒースロー空港の広大な駐車場から
カンパニー・カーのバラードを運転してマニュアル・ミッションなのでヒールアンド・トーにダブルクラッチでギヤチェンジしていたら、スミスさんが足元を見ながら「ヒール・アンド・トーだね」と言うので、この人ドライビングに興味があることはわかりました。
後日、英国内の出張でスミスさんのクルマの助手席に乗せてもらったら、ウサギやキジが出てきそうな一車線の田舎道をドリフトしながらブラインドコーナーを爆走され、本場のヒール・アンド・トーを見せつけながらドヤ顔していたのを思いだしました。
F1コンストラクターの国です、一般のドライバーが十分速い、日本の交通事情とは大違いだと思いました。
3車線のラウンドアバウトをステップ擦りながら曲がっていくカワサキZZRを何台も見ましたし、クルマは交通手段だけでなく、走りそのものが好きな国民性なんだなと痛感しました。


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先日頼まれましたノグチ・チャンバーの複製

これ一個しかないので普段乗る用に新しいのが欲しかったとのこと

異形なパイプなので取り回し決めるのに一苦労でした。

なにせ、フレームやシリンダーフィン
にすき間1mmのところが3か所もあるんですから。




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私詳しくないですが
MX250というモトクロッサー

73年がYZ250Aだから
72年くらいですかね。

小学生時代、地元にオートバイ文化が乏しく、この車種の存在すらしらないで生きてきたので、今ここにあるのが不思議な感じがします。







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そして、これも詳しくないですが
F21M、カワサキのモトクロッサー

トレールモデル、バイソンが原型なのかな。
ご依頼はオリジナルがミドル・アップのチャンバーに対し、ダウンチャンバーにすること。

これは見本がないので、ご提示いただいだモノクロの写真一枚で真似て作ったので
スペックが合っているかどうか、わかりません。





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当然、オリジナルがダウンチャンバーでないので、マウントブラケットはフレームに増設しました。

これも写真の形状に似せてありますが、
そっくりではないですよ。

本物は誰も持ってないからわからんでしょう。






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そして、過去の教訓を活かし

ダウンチャンバーはキックペダルを踏んでみよ、ということで

キックは踏めます。







以上です。