3個中2番目の修理は一番簡単なやつ・・・ではなく厄介な案件でした。
430の弟分444のアルミタンク
軽い凹みもあるのですが、それは目を瞑って、この部分を綺麗にしてほしいということです。
ウーン、なんでこのようにしてしまったかな。
修理前のダメージがどうであったか想像もつきませんが、中古品としても商品価値が低いですね。
おそらくマウント部分が振動を受けて亀裂が入りGAS漏れをおこしたと考えられます。
そして溶接修理しようとしたがGAS漏れ
が収まらず広範囲に肉盛りしたのでしょう。
切開してアルミ板ごと取り換えたいところですが、修理コスト削減のため余分な肉をサンダーで削り落とすことにしました。
表面を平滑に研磨しました。
ビード内にピンホールが多数残っていますが、水没検査の結果
表面の気泡なのでタンク内部には貫通してないためGAS漏れはないでしょう。
ではピンホールを溶接で埋めたらいいだろうと思うかもしれませんが
研磨したアルミの内部はゴミだらけで溶けた場所から煤が噴き出す状態なので
これ以上手をつけないことにしました。
元の溶接が失敗だった原因はアルミ表面の汚れを落とさないで上から溶接棒で盛ってしまったことによると考えられます。
ゴミが巻き込んだ状態では溶接棒が溶け合わず欠陥を埋めるために上から被せたという状態です。
溶接にゴミが巻き込んだ場合は中断して欠陥部分を削ってからやり直せば、このようなことにはならないはずです。
そういうわけで、このタンクはここまでです。
軽度の凹みも我慢すると言われましたので
ガソリンが漏れなければ、修理した跡が分かる程度でいいかと思います。
そして3つ目のタンクが最大の難関なのです。
444アルミタンク
車体は見ておりませんが70年代後半のCR125Rです。
全体的には良好なので、まだまだ使えそうです。
ニーグリップ部の塗装剥離は溶接時のアースが目的だと思います。
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