今年最初の仕事は去年からの長期滞留車、KX250のチャンバー凹み(潰れ)修理です。
困りますねー、このようなものが直るわけないじゃないですか。
これをどうにかしようなんて考えはお辞めいただきたい。
では何故、引き受けたかというと、
全日本観戦に行ったとき、知り合いの元国際A級ライダーと遭遇しました。
彼は80年代は名門秀明道場所属で、引退後はスーパーモタードでも活躍した、僕らの現役時代の神様だったのですが
その友人が持っているKX250のチャンバーを直してほしいと頼まれたので
現物見ないで承諾したという経緯でした。
普通なら無理な修理だからと、お断りするのですが、軽トラに積んで車体ごと持ってこられたので、直せる確信がないまま置いて帰ってもらいました。
そのあと駐車場の明け渡しなどが発生し
車両の置き場に困っていたので
これを優先的にかたずけることにしました。
途中まで膨らましで形状を戻し、
当然、パイプの向きが変わってしまい
取り付け不可能になっているので
使えないエキパイ部分を切除し
新たなパイプを作って移植する手段にしました。
見本が原型を留めていないので
推定でパイプのカーブを決めて製作、
そのため車体合わせが絶対必要な修理になります。
大体こんな形状だったであろう、そんなアバウトな感覚で車体合わせして接合しました。
所要時間、丸1日。
これで元の位置に収まったと思います。
ラバーマウントがちぎれて無くなっているので、純正部品を注文して入荷すれば、
依頼者に電話して作業終了です。
依頼者さんは自動車の板金修理屋なので
塗装は彼にお任せします。
87年式のKX250は見覚えがあります。
この車体ではないですが
元ジュニアライダースのクレイジー安藤さんが固定の#2ゼッケンつけていたのと同じモデルです。
その年は僕はジュニアで、狭山レーシング時代に練習場でお世話になっていたころを思い出します。
YouTube見ていたら
1984年全日本モトクロス第7戦山形大会のビデオニュースに私が映っておりました。
ノービス一年目ですがレース内容はさっぱり覚えていません。
チームグリーンの長沼選手がコース脇で倒れて失神しているのを横目でみながらレース走ったことは思い出しました。
尾花沢市の銀山温泉に泊まったことや
事前練習に井本さんのファーゴに
うず潮の中馬選手と僕のマシンとCR3台積んで行ったことなど、走馬灯のように駆け巡ってしまいました。
ワークス・ワンのモトパンにKUDOHの文字、間違いなく僕ですが、なぜスタートシーンでクローズアップされたかは、定かでないです。
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