去年お預かりしていたフレデリックさんのアルミタンク、ようやく修理する番がきました。
タンクの凹み修理は直っているのが当たり前の姿なので、出来栄え評価しにくい作業なので
気が乗らなかったのですね。
大きな凹みではないですが複数のデフォームが認められます。
ビンテージモデルの430用アルミタンクですが、これでは商品価値が低いですね。
反対側も深くはないですが大きな凹み
溶接ビードを削りアッパー、ロアーを分離しました。
アッパーハーフの内側からアクセスできるので木槌やドリーで叩き易いくなります。
板金テクニックはほぼ必要ないくらい簡単に叩き均すことができます。
問題は板金修理後に溶接で戻さなければならないので、修復可能な形でアッパー、ロアーの解体を行うことです。
目視できる凹みは完全に無くなりました。
溶接全周完了しました。
文章では一行ですがここまで丸一日掛っています。
そのうち板金修理は10分程度ですから
分解組み立ての時間が99%というわけですから、いかに板金部分の評価割合が少ないか理解できるでしょう。
もちろんガソリン容器ですから、溶接後の水没検査でピンホールがないか確認します。
当たり前ですが空気漏れはありません。
板金修理より溶接品質が重要な部分です。
外したゴムバンド用のフックも、元の位置に溶接して完了です。
他にも2個のタンク修理頼まれていますので
来週半ばまで板金修理続きます。
3つまとめて幾ら、という契約なので
約束を果たさねばなりません。
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