クラブマンMX第3戦

今年数えで59歳になったので、どうしようかと悩んでいるうちに体調を崩してしまって
今年初レースです。40年くらいレースしてますが毎回気持ちがリセットされていて走る前の緊張感というか、全力スタートして無事にゴールするという単純なルーティンを続ける過程で
毎回違った展開になるのが面白くて辞められないですね。・・・・60までやるかー

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年2回の軽井沢MPでのレースですが
もう通い慣れてしまって
高速道路なしで夜、空いている国道走って
眠くなったころに八ッ場ダムのあたりで寝てます。

朝起きると深緑のいい空気の中、散歩して
体を解し体調を整えます。
八ッ場ダム満水です。
民主党の脱ダム宣言を撤回し、建設に舵を切った判断が正しかったことをこの水量を見て思います。
これが一晩で下流に押し寄せることを想像してください。
吾妻渓谷の上流の長野県に抜けるルートは水害でいまだに通行止めです。

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オレンジテント新調しました。
元イダスポーツライダース北原さんにデザイン頼んで、テクニクスさんで展開されているイベントテント事業に発注しました。

MXレース、仕事も遊びも道具は必要で
作業したり語らったりする場所もなくてはなりません。
丁度、夜雨が降ってきてマシンや備品を濡らさないですみました。
グラフィックは看板も兼ねているので、会場のどこからでも居場所が直ぐわかります。

ゼッケンは希望ナンバー年度毎指定です。
#149は「伊予の国」愛媛県という意味です。四国出身のライダーですから。

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偶然同じ仕様のテントが並びましたので
KTM GASGASパドックさながらになりました。

梅雨入り前で天気もいいし、昨晩の雨で丁度良い散水もされていてコースはベストな状態です。

いつもこうだと、お客さん増えると思うのですが、普段の状態を整えることが、このスポーツの発展か衰退のカギだと思います。




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僕の撮影係はいないので走行画像はありません。

レースは結果が全て途中は誰もみてないし、当事者だけが知っているドラマです。

GP4台 SE15台 混走の20分+1周
2ヒートのレース走って

両ヒート共中盤手スタートで、ラップタイムはGPクラスより9秒ほど遅い(マイラップス参照)ですがコンスタントに無理なく刻む走りで
SEはヒート1、7位 ヒート2、9位
総合7位。
どうやらGPの伊田さんを除いて出走者最年長になりましたので、どこまで持ちこたえるか、レース一つずつ取り組んでいきます。
来週はジャパンVET、オフビ。50代クラス出走と無限ブース&トークショー(無限契約ライダー集合らしい)が楽しみです。


遊びと仕事の境界がないことやってますから、レース前日練習中に壊れたエンジンお持ち帰りしました。

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症状はエンジンロックして止まった。
現地でクラッチ側開けて問題なし、
ヘッド外して問題なし、

最悪の状態を予想しながらシリンダーを持ち上げました。

ピストンがボアに入ったままシリンダーが外れました。
下側からみると、ピストンピンのボスから下が割れて落ちています。
粉砕されたコンロッドは姿が見えません。

どの部分が最初に壊れたかは、ケース内に残った破片から推察するだけです。


5種類の材質の破片が確認できます。
サークリップ
ニードル
銅めっきのスラストワッシャー
アルミ鋳物(ピストンとクランクケース)
ベアリングレース(コンロッド大端)

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コンロッドがないクランクシャフト、
なかなか見れない光景です。

普通は大端ベアリングばらけても
コンロッドくらいは残っているからです。

幸いなことに、割れたベアリングレースが
クランクウエヴとケースのすき間に噛みこんでロックしたので
シリンダーヘッド回りは無傷でした。





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破片噛みこんだあたりが欠損しています。

ベアリングには焼けた痕跡がありません。
なので潤滑は良好だったでしょう。
エンジンは2019年モデルの150です。
ベアリングが破損した段階でコンロッドが傾いて、燃焼圧力を受けたピストンと
慣性力を持ったクランクの間で
コンロッドが圧縮と引っ張り、
おそらく一撃で粉砕だったと思います。


レーサーは1年くらいは問題なく走れますが2年、3年と乗り続けると、どこかの部品に寿命がきて壊れるということです。
こうならないためには2年乗ったらオーバーホールすることをお勧めします。




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シリンダー以下の主要部品は全部交換になります。

部品代15万くらいになるでしょう。
この機会にオーバーホールしたと考えれば丁度よいタイミングではないでしょうか。



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