パーツリストに誤記

先月のレースでエンジン壊れて、修理のため預かっているCRF150Rについてです。
新品交換のためリストアップした部品が入荷して検品中にわかったことです。
別に鬼の首を取ったように言うつもりはないですが、一人のユーザーとしての憤りを誰でもいいから
伝えたい。
パーツリスト作成する人も部品を包装する人、倉庫から出庫する人、IT化が進む現代であっても最終的には人間の手作業によるところでミスが出てしまうことは避けられないことなのでしょう。
だから、メーカーに恨み言をいう目的ではなく、エンジン修理のてんやわんや人情劇場をお知らせしたい。

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この部品を頼んだ覚えがない。
しかし、見覚えのある部品です。

早速注文書を確認すると、品番は確かに注文しています。
もしや、包装ラベルと中身が間違っているのか。
年配の社員をリストラするため長年経験を積んだ職場から、やりがいの少ない倉庫へ配置換えを命じられる話を聞いたことがあります。
技術職からアルバイトでもできる単純作業を任されたベテラン社員は自分の立場を惨めに感じて退職を願うように仕向けるためです。

だから責任の軽い業務だと思って注意不足になって包装を間違っているのでは?と勘ぐってしまいました。
結論は私の勘違いで、品番と部品は一致しており、大変失礼な考えでありました。

では、この見覚えのあるベアリングが描かれているパーツリスト上の品番を追ってみました。

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注文した部品はトランスミッションの
カウンターシャフト、左ケースに圧入されるベアリングです。

#30の品番は包装ラベルと一致していますので
誤配達の可能性はゼロです。








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ところが問題点が発覚しました。

注文時は最新のパーツリスト(ウェブ上)
ですが、左は2016年のパーツリストです。

#30の品番が上とは違っていますね。

どうやら16年までが正しくて17年以降が
全部誤りになっています。






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この間違っている部品は16年までは
シフトドラム、シフター側のベアリングと
同じ品番であることがわかります。

要するにシフトドラムのベアリングとカウンターシャフトのベアリングが入れ替わって記載されたことになります。

17年モデルでどのような改定があったかは不明ですが、
おそらくパーツリストの作成は、それほど大規模な部署ではやってないと思います。
一人の担当者は複数の機種を掛け持ちで
改定業務に携わり、校正や承認も限られた人員で行われているでしょう。
そういう手作業の中での誤りであったと推測されます。

ここでメーカーに対して保障を求めるとか、説明を聞くとかそういうことではないのです。
現状の把握、部品代総額133000円に及ぶ修理を間違いなく迅速に行うのが私の役目、
注文した部品が全数納品されたこととともに、1個だけベアリングが足らないために、追加発注した部品が入荷するまで組み立て作業が中断していること。
些細なことではありますが、当事者としてはどうしようもないジレンマに陥ります。

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新品クランクケースは、このとおりベアリング無しの状態で入荷します。

全て取り寄せた新品部品で組み立てたいので追加発注した部品を待ちます。










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急ぎの場合は破損したクランクケースから
ベアリングを抜いて再使用すればいいだけなんですが

ドライブスプロケット側のベアリングは
トランスミッションの2軸で一番荷重のかかる部分なので
ここは新品にしておきたいから待機している状況です。

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