いよいよビモータマフラー製作最終段階です。
レーザー加工したφ100ディスクをプレス成型し、パイプに差し込むセパレータを溶接した構造のフロント、エンドキャップ
マフラー外筒にリベット止めします。
ツインマフラーなので左右の整列を見なければなりません。
パイプエンドの高さと車体との隙間が
丁度良い位置に合わせて、マウントステーを取り付けます。
チタンプレートを油圧プレスで曲げたステーを作って、ノーマルのマウントブラケットに位置合わせします。
プレートの曲げ角度は現車合わせでないとわかりません。
曲げ角度を微調整しながらプレスで3回くらい曲げ加工して溶接ラインを決めます。
下2本がノーマルマフラー
マウント方法はバンドなのですが
オーナーさんの希望で溶接ステーにしました。
振動でバンド締め付け部分が擦れるのを防ぐ目的です。
重量はマフラー片側でノーマルは3.0kg
チタンマフラー1.8kg
中身がストレートパンチングになっている効果が大きいと思います。
グラスウールは4ストレーサー用入れてます。
パイプエンド形状
リベットの下に0.3mmのステンバンドをレーザー加工したオリジナル品を使っています。
リベットを外すときにパイプ本体を傷つけない目的です。
ジョイントパイプ側の形状
溶接固定していますが、板厚2mmなので
大丈夫とは思いますが
念のため内側に補強プレート入れて
2重にジョイントパイプを支える構造にしてあります。
取り付け完了したので
明日エンジン掛けて排気音聞いてみます。
エンジン始動してみました。
実は昨日やったのですが
フロントキャップのコーキング無しで組み立てたため隙間から排気がもれていたので
リベット外してコーキングし、一晩置いてあったのです。
冷間始動でもセル一発で目覚める90度Vツインはシングルやマルチとは違う独特のサウンドで周囲の空気を揺るがすハーモニーを奏でます。
音量大き目ですがブリッピングしても破裂音は出ないから心地いい音色です。
同時に外観だけでなく明らかな存在感のある音で、この音を発しながら移動することを想像するとシールドの中は笑みに溢れると思います。
ストレート排気なので騒音によってはディフューザーも検討するつもりでしたが、これでいいと思います。
どちら側から見てもイケてるスタイル
ハブステアのフロントはセリアーニタイプに比べて軽快なハンドリングです。
フロントフォークの重量がステアリングに掛からないことが大きく影響していると思います。
汚れてはいけないので試乗ではなく
押し歩いた感想です。
年末に車体搬入いただき
着手してから2か月近くかかりましたのは
チタン材の切断にシャーリングやレーザー加工外注と、溶接治具、プレス成型治具など整えてからの製作によるもので、
外注や治具製作には図面作成(紙と鉛筆で)など、アナログ的作業満載のハンドメイドであることによります。
外注品の待ち時間にはバックオーダーの仕事を進めているので業務は滞りなく続いていきます。