ML3(CR500R)フレームの改修が完了したつもりでしたが、ロアーパイプの凹み隠しに
ツインウォール加工した部分のやり直しすることにしました。
その理由はオリジナルの外観と違うと思われると失敗したような気がするためです。
実は、CNC加工のクランクケースとリヤフォークも預かっていたので
治具代わりに使うことで、ロアーパイプ切除して取り換える方法で、オリジナルに近い外観で修復できると考えました。
ロアーパイプ交換用のパイプを曲げて
接合部にパイプを差し込んで
パイプのズレを防止することと
接合部の強度アップを計ります。
元のパイプは切断しました。
そのため残留応力が解除されたロアーパイプが自由になり
エンジンマウント位置が変わってしまいました。
フロントマウントとピボットの軸距離が5mm近くなって、マウントボルトが通りません。
ダウンチューブ下の2本のパイプを矯正して軸距離を元通りに修正して、フレーム治具を取り付けることができました。
新造のロアーパイプを溶接するときに治具で拘束したまま行います。
ロアーパイプ仮止めしてTIGの電極が届く範囲で接合部肉盛りしてから
フレーム治具を外して残りの溶接を行います。
ミドルマウント・プレートはオリジナルのパイプから切り離して使うことにします。
それで外観を元通りに近くなるでしょう。
ダミーケースを取り付けてミドルマウント溶接しました。
センターガスケット厚み分のクリアランスが必要なので、ブラケット内側に0.8mmスペーサーを挟んで溶接します。
溶接熱が冷えてからマウントボルトを抜いてみましたが、スコスコ通りましたので
マウント穴位置は正常に出来ました。
これで下回り凹みのないパイプに修復完了です。
塗装すれば修復したことが分からないようになっていると思います。
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