市販モトクロッサーの部品には寿命があります。毎週のように練習走行やレースを走る場合は
新車から1年を超えると寿命を迎えた部品から壊れ始めます。どこも壊れないのはゆっくり走っているからですね。A級ライダーなら40時間超えると危険になります。
故障の箇所にもよりますがジャンプの手前など安全に停車することが難しい場所で起こると
非常に危険な状態になります。
そうならないために走行時間を記録し、定期交換部品を問題が起こる前に取り換える作業が
自身の安全を保障することに繋がると思います。
ドライブアクスルのベアリングが壊れたタイミングでドライブアクスルが折れて後輪ロックして前転したマシンでしたが
年内に走行可能な状態にするため
直ぐにエンジン下ろして分解、
不具合の部分を修復し、使用不可能な部品は新品交換して組みあがりました。
クランキングやトランスミッションの動作を手動で行い、正常に動くことを確認してから車体に組付けて電装や補器類を繋いでエンジン始動となります。
YZは後方排気なのでピストンの前後が前方排気エンジンと逆になりますので複数回確認しながらの組み立てです。
インテークやガソリンタンクの位置もユニークですが、それ以外は通常のマシンと変わらないので、理に適った車体レイアウトかと思います。
キャブレターのように重力の影響を受けない
フューエルインジェクションなので
キャブ車と同じ位置にインテークを設ける必要がないことを証明した形です。
ガソリンタンクもフューエルポンプで燃圧を掛けるのだから、もっと低い位置にすればシートレール下げられるのだが、低身長ライダー向けに改造できそうです。
エンジンオイルとクーラント入れて、燃料系と電装繋いだら、セル一発でエンジン始動できました。
当たり前なんですが、丸一日掛け整備作業で一点でもミスがあると再びエンジン下ろしてやり直しになるので少しは緊張する儀式なんです。
これで年末までに走行可能にする予定が2週間前倒しできました。
年末まで予定いっぱいなので予定外の仕事で大わらわでした。
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