去年の5月にお預かりしていたXT500ですが、72年頃の製造なので50歳以下の人には見ても分からないことが判明。俺って年寄りなんだなと痛感しました。
依頼者のFDさんによるとXT500を保存しているオーナーが多数おられるのですが
50年前の車体ですから、鉄のマフラーは腐食して全滅なのだそう。
世界中にこのノーマルマフラーが無い状態で、作れば欲しい人は大勢いるそうです。
では、それほど切望されている製品が
何故、今まで作られてこなかったか。
その理由は現物をみたら直ぐにわかりました。
マフラー下側が腐って穴がいっぱい空いてますね。
これが作られてこなかった訳は、
この箱のようなチャンバーが見た目イケてない上に複雑な形状をしていて
商品化するのに厄介な形状であること。
旧車マフラーなのでそれほど高額な価格設定はできないだろうということで
ノーマル形状の復刻は、小ロット生産では
やりたい人がいないだろうと思います。
マフラー内側の下はさらに激しく腐っていて
辛うじて原形を留めています。
お預かりして7か月以上も着手してこなかった理由は、どうやってこれを復元するべきか
上手い方法が思いつかないまま、
簡単に出来る業務を優先して進めてきたためです。
いつまでも放置するわけにいきません。
今度こそXT500の新造マフラーに着手します。
前から順番に作っていきます。
ノーマル形状は量産金型でないと同じにできませんから
限られた予算で作るには
ノーマル雰囲気に似せたオリジナルマフラーを作ることです。
なので難解な板金をなるべくやらないで
シンプルな形状で、ノーマル同等の性能を実現することになります。
レプリカというよりリプレイス品という扱いです。
これは年明けから取り掛かっNSRのカウリング取り付け。
この車体は19年の夏ごろ入手していたのですが、20年からコロナ禍が始まって
サーキット練習に行かなくなってしまって
3年も放置していました。
カウリングも3年前に購入していたのですが
ミニバイク素人なもんで、NSF100とNSR50兼用という説明の社外新品を取り寄せしたのですが、NSRの車体には全く取り付かない(別売りの専用金具で取り付くという説明)
金具くらい自分で出来るだろうと思っていたら、これも面倒でなかなかやる気にならなくて3年も経過していました。
いままで年に1回しか桶川スポーツランド走りにいかないので、全然上達しなくて(当たり前だ)
今年中にラップタイム5秒くらい短縮しおきたいというのが、今の目標なので、先ずは車体をキチンと整えておこうという気持ちです。
これはフロントカウルから位置決めのため
アルミのカウルステー新造で取り付けしました。
タコメーターやPOSHのCDIユニットも取り付けたので走行可能になりましたが
カウリングはペイント屋さんに塗装してもらうので暖かくなるころに走り出せるかな。
コメントする