箱型マフラーの内部が判明したので、同様のパイプワークでノーマル風に作っていきます。
長いダウンマフラーですが、
500ccの単気筒の排圧は高く
限られた車体サイズの中では排気管長が足らないということで
チャンバー内でUターンして
チャンバーで膨張した後
第2の部屋へ内部のパイプを通って
サイレンサー側に抜けていくという寸法。
これでようやく箱を閉じることができます。
マフラー全体が出来上がったので
車体に取り付けて収まり具合をチェックしてみます。
隙間が少ない部分はこの段階で修正しておきます。
ステップ廻りやリヤフォーク横の隙間がギリギリでした。
キックも忘れずに踏んでおきました。
ダウンマフラー作った時はお約束ですね。
ヒートガードは支給されていたので
取り付け確認しました。
ネジ穴位置もコピーしましたので
イイ感じに付きました。
これが往年のXTスタイルなんですね。
中々手間のかかる作業でした。
72年頃、新車で販売されたときは
それ程高価な車体ではなかったと思いますが、50年先まで走らせることを想像した人はいなかったではないでしょうか。
特にマフラーなんて薄板の鉄に耐熱塗装を施しただけの部品が半世紀も原形を留めていることが奇跡のようですが
腐食して穴が空いたオリジナル品は貴重なので実走に使用することはなく
レプリカ品作って、ガンガン走っていただければ幸いです。
リヤショックを避ける形状の異形なテールパイプは、どのように作ろうか悩みましたが
最短期間(費用)で仕上げるため
このような板金製作にしました。
内部確認のために切開したオリジナル品は
使う予定はないと思いますが鉄板で塞いで
保存してただきたいと思います。
長期間(10か月)滞留してしまったXT500マフラーも大詰めを迎えます。
錆び止めに耐熱ブラックに塗装して
外観はノーマル・ルックになりました。
カスタムバイクではないので
他車と違う自己主張をしないことが重要ですが、図面なしでオリジナルの寸法を再現することが簡単ではないことが分かる経験ができたように思います。
同じ物を二つ作る気力が残ってないので
これっきりのワンオフ製作にしておきます。
(ラインナップには加えないという意味)
コメントする