自社製品バックオーダー多数なのに社外マフラー修理している余裕はないはずですが、
レース界の大御所から頼まれてお断りするわけにいかず、
ならば最低料金、最短時間で、しかも壊れたところ強度アップしておけば同じ物が来ることはないであろう。ということで社外マフラー修理しました。
サレンサーフロントエンドとミドルパイプの接合部が3本共、同様に破損または変形していることから
ここが強度不足であることは明らかのようです。
破損の原因は私には関係ないことで、
求められていることは直して使えるようにすることです。
ミドルパイプが外れて中のパンチングメタルを叩いて変形しています。
これを直すためにサイレンサーを分解しなければなりません。
こういうこと販売しているメーカーに頼んでも直してもらえないそうです。
レース用部品なのでレース毎に新品に交換すれば問題ないという考えかもしれませんが、アマチュアなので予算には限りがあります。
変形したフロントパイプは形状を整えて
接合部分に厚板(SPCC2.5mm)を当てて補強します。
パンチングメタルも潰れたところ修正して
ミドルパイプに差し込み可能にしてあります。
これで組み立ての下拵え完了です。
溶接組み立ては車体に取り付けて
エキパイ装着と2か所のマウントボルト締め付けた状態で仮止めします。
フロントエンドとミドルパイプ溶接完了です。
接合部はt2.5厚板追加してあるので
以前のように壊れることはないでしょう。
これからサイレンサー組み立てですが
パンチングを差し込みながらリベット穴位置合わせるのが困難です。
なので無駄に時間が過ぎていきます。(工賃に反映されないからね)
ステンリベット加締め48か所完了です。
グラスウールは外したものが損傷してなかったので再使用しました。
社外メーカーの設計の問題なので
これを直すメリットは当方にないですが実施した理由は冒頭に書いたとおり。
工業製品は実用に耐えるように設計されてないといけませんね。
本田技研工業の純正部品だとこういうことは起こらないから一流企業なんです。
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