今年最初のプロダクツはKX500エンジンを2024型KX450Fのフレームに換装した車体に
合わせて新造したチャンバーです。
ラジエターも適切な位置に付いておらず、取付作業のため削除したフレームの補強や、シュラウド取付のための加工、チャンバーマウントの増設など、細かい作業が多岐にわたり2週間余り費やしてしまいました。
取り付かなかったノーマルチャンバーから計測した諸元どおりに形状変更してつくりました
パイプ本体、マウントステーは、まだ溶接されていませんが
その前に500ccシングルの強烈な振動を受け止めるために
応力が高い部分のツインウォール化が必要になります。
ロアーパイプにアンダーマウントステーがありませんので、新規に追加しています。
シリンダー右横の冷却水ホースの外側とキックペダルの内側のスペースが僅かしかないことがわかるアングルです。
どちらもギリギリかわしてテールパイプに繋がっていきます。
エキパイの180°曲げカーブは500ccの強烈なエンジン振動で亀裂が発生することが」あるので、同じカーブのパイプを半分に割って溶接で貼り付けツインウォールにしてあります。
焼け色にした理由は錆止めのため予めバーナーで炙って酸化被膜を形成してから耐熱クリアーを塗装してあります。
冷却水経路が2ストと4ストで異なるため
2ストKX用のラジエターを使用するため
取付位置を新に設定し直しました。
外側が前に傾いたラウンド形状やホースの取付やシュラウドの固定も必要なので非常に難しい作業でした。
外装や補器類が当たり前に取り付いているのは綿密な設計による技であることが分かります。
250用のサイレンサーを使っていますが
取付はサブフレームに新造のステーを追加して付けています。
KX500ノーマルレイアウトとは全く別のものですが最新の車体に合わせるとこういうデザインになります。
支給された前後サスはショーワのAキットであったり旧式の最大2ストエンジンを現行車の車体に積んで走るというコンセプトです。
国際A級のオーナーの趣味のマシンですが
実走インプレッションが楽しみです。
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