全日本モトクロスは開幕まで2週間を切った先週末、今年サポート分のYZ85チャンバー実走テストを行いました。
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去年からの変更点
チャンバーのエキパイ部分は滑らかさを重視した膨らましパイプのまま
膨張部を手巻き製法にしました。
一枚板と比較し、円錐台の接合により
パイプの剛性が変わってパワー感向上を目的とします。

サイレンサーはアルミからチタンに変更。
重量580gと軽量であること
素材の硬さにより耐久強度、特にリヤタイヤが巻き上げる土砂の衝突による耐チッピング性が向上し、金属表面の外観の劣化が少ないことを期待します。

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九州大会まで埼玉でテストできるのは今日しかなく、前日の雨で路面状況悪い中
従来品との比較をしていただいて
パワーフィーリング、キャブのセッティング状況を聞いてみました。

同時に暖気運転後の騒音測定も実施し
108.9dB/Aで問題ない結果でした。







IMG_2450.JPG全日本選手権LMXクラス、弊社では今年で3年目のエキゾーストサポートになりますゼッケン#8
穂刈愛香選手。
去年は鎖骨骨折と全戦転倒など望んだ結果ではなかったと思いますが
一桁ゼッケンは守ってくるポテンシャルは高いことを証明しています。
モトクロス歴11年、経験も積んできたので
注目を集められる走りを期待します。


ホンダインテグラ・エンジン型式B16Aの無限ブランドエキマニの凹み修理です。

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車高の低いホンダ車の一番低いところを
エキマニが通っているので段差を通過すると
当たることがあるようです。

廃盤の部品で入手困難なので
元の状態に戻すには修理するしかありません。







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2輪用のエキパイと違って分解できない構造となっていて窒素封入する治具が大掛かりになってきます。

スタッドボルトの穴位置に合わせて
ゴムパッキンを挟んだ鉄板で密閉します。

窒素ガスは12気圧かけてアセチレンバーナーにて炙ることで
凹んだ部分を元の形状に戻すことができます。




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黒く焦げたパイプですが、材質はSUS304だと思います。
鉄やチタンより固いです。
もちろんガス圧が上がっている状態で
十分に炙って柔らかくしないと凹みが戻ってこないので、なかなか難しい作業でした。
(炙りすぎると破裂して穴が開きます)

初めてやった割には、まあまあの仕上がりではないでしょうか。
(2輪用は結構やってます)